10年前とどう変わったか

1    認知症を公表して、発言する人が非常に少なかったが、認知症当事者が実名を公表して、堂々と発言するようになった。

2    喋れる人は認知症でないと批判されていたが、認知症本人発信支援が推進されるようになった。

3   認知症当事者の主張に、理解を示すようになった。

4   認知症の困りごとが知られて、忘れても良い、と言うことが理解されてきた。

5    認知症当事者をトラブルメーカーと捉えるのではなく、社会の認知症バリアによって困っている人と理解されるようになった。

6   認知症当事者には、意思決定力や判断能力も学習能力もあることが知られてきた。

7   問題行動など負の側面だけが大きく取り上がれていたが、当事者が暮らしやすい地域づくりに貢献できるなどプラスの面に光が当たるようになった。

8    病識がないと考えられていたが、十分な説明と配慮が有れば病識が持てる人がいることがしられるようになった。

9    認知症は、何も分からなくなる、怖い病気だと思われていたが、いろいろな可能性や力があり、自分らしく希望を持って生きていくことが知られるようになった。

10   一部ではなくすべての認知症当事者が自分らしく、希望を持って生きていれる共生社会を作るために、国家戦略(大綱)として推進されるようになった。

今後の課題

1.         認知症当事者の能力を信じて、失敗しても学習能力があるのでなんでもさせることを許す。

2.       保護すると言う名目で、認知症当事者の自由を奪わないで成功体験をさせる。

3.       先回りして行い、認知症当事者の自主性、能力向上の体験を奪はない。

4.       認知症当事者の責任能力を認める。

5.       認知症当事者の意見、希望、願望を最大限尊重する。

6.       認知症当事者のプライドを傷つけない。

7.       過保護にしない。役割を与える。張り合いを与える。

8.       いまだに、認知症当事者は何もわからない人と言う風潮がある。

9.       認知症当事者は何もできない人と思われている。

10.  認知症当事者は責任能力がなく、保護する対象だと思われている。

 

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社会に訴えたいこと

1     認知症当事者は、社会のお荷物ではなく、我々か構成する社会の一員であるので活躍の場所、役割をあてえてほしいこと。

2     認知症当事者は世間に役立ちたいと、強く思っていること。

  判断能力も残されている。

3     認知症当事者の能力を信じて 何度でもしたい事に挑戦させてほしい。

  保護するという名目で、自由を奪わないで。

4     先回りして、私たちの考える機会やるべきことを奪わないでほしい。

  学習能力があることを認めて欲しい。

5     わからないことは、推測でするのではなく、些細なことでも聞いてほしい。

  無能扱いはやめて欲しい。プライドを傷つける行為はやめて欲しい。

6     私たちの知らないところで、私たちのことを決めないで。

  責任能力があることを認めて欲しい

7     私たちの意見、要望を聞いてほしい。信頼関係を構築して欲しい。

8     能力維持のために、できることまで取り上げないで。できないことだけ支援してほしい。

  時間がかかっても、できることは自分でさせてほしい。

9     ダメ出しをするのではなく、できる方法を助言してほしい。

10    気分によってしたくない時もあるので、しないからと言って、できないと決めつけないでほしい。